更新停滞・作品ほぼ消滅中

高原英理恐怖譚集成

参考資料(小説)

素晴らしい恐怖・怪奇の短編集。ホラーが好きな人でこれを読んでないなんてことは…まさか、ありませんよね?

4.9

煽るようなことを書いてしまいました。でももしホラーがお好きでこれを読んでいないなら絶対に買いに行ってください。借りるんじゃないです、購入です。手元に置きたくなるに決まっているから。分厚いハードカバーの単行本ですが、文庫じゃないなら不要〜高いから単行本は買わない主義〜なんてセリフは吹っ飛びます。

あまりにも素晴らしいので、解釈や詳しい感想は読書家の他ブログを見た方がいいと思います。確認していませんが、おそらく物凄い数の賛美記事があるんじゃないでしょうか。私のような語彙力喪失😇と言っているような人間の記事を見るよりうんと為になります。

ああ前書きが長い…ほんとに本編何遍も読み返す方がよっぽど有意義ですよ。この本に会えてよかった、これを読んだらもう何もいらない、背筋がゾッとするとはこの本のためにある言葉、美しく恐ろしい語りの巧みさ、濃厚、芳醇、凄惨、不条理、…とにかくよい、どの短編も捨て作ではなく、面白いのに手を止めたくないのに押し寄せる感情に一度本を閉じねば次の作品へ進めないもどかしさもあって…とりあえず一つずつ一言メモを書いておきます。

町の底

一作目から引き込まれます。けして文章が誰にでも分かりやすいわけではない、論理的に破綻なきものではない。語り手の迷いや恐れや疑惑や興奮や…といったものと一緒になり引き込まれる感覚。言葉そのものから立ち上がる昏いもの。

真実にどんどん近づいていると思ったら違う、次の仮説も違う、と奥へ奥へと進んでいくうちに辿り着いた先には…。真実を知ったがもう逃れられない、というラストに見えますが、本当に「真実」なのかどうか答えはありません。

呪い田

これもすべては推測でしかなくいったい何が原因でどうなっているのか分からなくて怖い。最後、本当はどっちなんだろうね。

帰省録

ずっと気がかりだったことに向き合ってしまったら…好きな話です。子供の頃の儀式。そうなるのか!と意外な展開でした。田舎へ帰るって好きなモチーフです。前二つより筋がわかりにくい気がします。

緋の間

最後の数ページになってまさにクライマックスへ、スピードが上がっていくのがいい。歌のような言葉で最初と最後を締める、これ嫌いな人はいない。

樹下譚

好き!!!エモい、という言葉は軽すぎて似合わない。わりかしシンプルな話。

グレー・グレー

好き!!!!特殊な世界をこう書き出して3ページ目になる頃にはああゾンビものねと分からせる…上手い…。タイトル回収ね、嫌いな人はいない。ホラーというより愛の話。

影女抄

好き!!!さっきから好きとしか言っていませんが、ロマンス収録のこのパート本当に好きだから…。

闇の司

すごい。怖い話を映画やドラマでやると撮影陣が呪われちゃう、その原因を突き止めよう、なんて単純な話じゃなかった。スケールが広い。悍ましい描写がとことん悍ましくてすごい。

水漬く屍、草生す屍

本当にラスト付近でえっ!?と思わせるのが上手い。でも確かにマトリョシカ構造にする必要ある?ってなるんだよね、その謎の理由はそういうことか…!と。

かごめ魍魎

読みやすい部類ではないでしょうか。ストーリーは怪談の王道を踏まえたうえで、という感じ。なんだか大丈夫そうな?と思ったら…。

よくない道

ここまでこればもう語り手の行く末はわかる。不条理だ…。

日の暮れ語り

最後まで素晴らしかった。

メモ

下手に書くと感動が薄れそうで、なんも書けない…。もっと落ち着いたら書き足したい。

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