語彙力紛失ゆとり世代による読書の記録。読破数はかなり少ないです。ファンタジー、幻想、SF、ホラー・怪奇小説と好みが偏っています。
参考資料(小説) 無垢なる花たちのためのユートピア
好き度 著者 川野芽生出版社 東京創元社「宝石の国」が好きな人は好きだと思う。好きじゃなくても好きな人はいる。幻想SF短編集。必然性のあるバッドエンド・メリーバッドエンドが好きな人にも。「普通の」異性愛に違和感を覚える人にも。人類の将来を明るく考えられない人にも。無垢なる花たちのためのユートピア表題作。むせかえる花の香りがするとは誰もが思うところではないでしょうか。せっかく登場人物がたくさんいるので、長編でも読んでみたい。連作短編でも魅力的かも。白昼夢通信最も幻想的で分かりにくい作品。当然のように不思議な出来事が綴られていくので。書簡形式も雰囲気に合っています。竜、水、人形、花、満月の夜……全部好きなモチーフばかり。もう少し甘ったるい文体だったら胸やけしていたので、なかなか攻めているな~と思...
参考資料(小説) 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー
ハードカバー特装版。深緑の表紙とスピン、見返しは黒、背表紙に金の箔押しでタイトルと作家陣。アイソレーテッド・サークル/有栖川有栖タイトルがいいですね。カッチリ明晰な文章でホラーなイヤな感じは全然しない。教会の鐘の音が響くような空気があんまり感じられなかったかな、あんまり情景が浮かぶ作品じゃないですね。でも無機質な建物、正体不明の何かの冷たい雰囲気にはあってる。主人公が説明パートです!ってぺちゃくちゃ喋ったり有能キャラがドンピシャな行動してサクッと話が進むあたり、ミステリが軸にある人なんだな~って感じ。お家さん/北沢陶めちゃ好きです。先の作品からがらりと雰囲気が変わり、丁稚奉公のあった時代のお話。人間のどろどろした心の悪意の凄まじさ。最初から最後までなぜそんなことを言うの?を引っ張って引っ張っ...
参考資料(小説) ナルニア国物語4銀のいす
出版社 新潮社好き度一番好きな巻で、映画化を楽しみにしていたのにとん挫しました。悲しい。今からでもプロジェクト再始動させてほしい。再読して、以前のめっちゃ好き~~!って感情が薄れていて意外でした。1巻は相変わらず好きだな~って思ったので。あのイラストと、おとぎ話のような語り口も相まって好きだったのかも?それでも魅力的な旅で面白かった。一番の驚きは「ヌマヒョロリン」の「ドロナゲキ」!あっあんた……泥足にがえもんかい!?えらいシャープな名前になっちまって……!正直昔の訳は古臭いな~って感じるのですが、慣れ親しんでいたのとナルニア自体が神話的なので問題なく受け入れていて、新訳は衝撃を受けました。まあたしかに泥足にがえもんは時代がかりすぎかも……日本語にしようと捏ねくりすぎかも……とは思うかも。最も...
参考資料(小説) 角川ホラー文庫30周年記念 最恐の書き下ろしアンソロジー特装版BOXセット
まだ読んでないけどお迎えした喜びから先に記事にしちゃう!12月の予約開始時に申し込みしておいて、2月14日に書店に届きました!通常版が店頭にババンと飾られているのを我慢していた甲斐がありました。文庫サイズハードカバー3冊+特典小冊子、黒箱入り。箔押しも妖しく美しい。ヒグチユウコ氏の絵は今回も素敵!通常版が売り出された時買おうと思ったんですけど、いったん見送って次に買おうとしたら店頭になかったんですよ。それでまあまた入るだろうと待ってた時に特装版のことを知ったんです。神の思し召しですわね。読んだら感想書くよ!慄く
参考資料(小説) 近畿地方のある場所について
好き度 ネットの怖い話をてきとーに見る分には好きだけど、モキュメンタリーホラーとして本の形で読みたいかと言われるとあんまり……という人間が読んでの評価。ということはかなり面白い。ざっくりおすすめホラーは?と言われた時にこの本を挙げることはないけど、ネット怪談風でおすすめは?と言われたら絶対挙げるくらいには良作。バラバラじゃない?どこか繋がるんだ?ってホラー体験談が集まってきて、なんだか法則が見出せそうで出来なさそうで……というタイミングで情報整理が始まるのでスッキリ気持ちよく、その後も真相に近づけそうで近づけないもどかしさに期待が膨らむ。中盤までは怖いし楽しく読みました。イラストにガチビビりしたので、夜に読む方はご注意ですね。ただ、そろそろ終わりだねってところから失速している気がします。引き...
参考資料(小説) 不思議を売る男
好き度 翻訳児童文学の文体に慣れていないと、という点はありますが、その中でもかなり読みやすいと思います。訳者さんがめちゃ信頼できる人です。読み始めの「ん…お気に入りにはならんやろうけど、まあ読み通せるかな」という期待値低い状態から逆転勝利!作中で披露されるお話のクオリティが素晴らしい。後書きでも「現代の千夜一夜物語」と言われていますがその通り、いったいどんなお話を聞かせてくれるんだろう?と胡散臭い男のことがどんどん気になっていきます。小学生高学年でも読める子は読めるかな?でも中学生がど真ん中対象な感じはしました。寓話童話風であればいいんですけど、意外とむつかしめ。古道具屋を営む父が亡くなり、お人よしで優しく商才のない母と二人暮らしの少女エイルサ。図書館で出会った不審な男を店に置くことになる。...
参考資料(小説) 超常気象(異形コレクション54)
好き度 テーマにしっかりと沿った作品ばかりで、かなり満足しました。何かが空から降ってくるアンソロジー。ネタバレ未配慮、あらすじを書いたり書かなかったり、興奮した!!とつづっているだけの感想メモ。星の降る村/大島清昭冒頭の風景は何だったのかな~と気になりだしてきた地点でちょうど種明かしがくるのが上手い。ひとりの願いが世界を変えてしまう、って話はいくつあっても好き。このアンソロジーは毎回最初にもってくる作品が読みやすく真正面からテーマに取り組んだものが多くて親切です。アイドルを流しながら聞いても…いやそれは違うか。架空のアイドルの身体が落ちてくるってアイディアだけで好き。とこしえの雨/篠たまき文体がめちゃくちゃ好みです。ほんとにグロテスクな贓物がエロティックに思えてしまうよ。もう最初の男と会って...
参考資料(小説) 丘の屋敷
好き度 作者 シャーリイ・ジャクスン本当に恐ろしいのは人間なのだ系と言えば、で名前があがるジャクスンの名作。厚みのわりに短く感じる(といっても300ぺージちょっと)けど、お話が進みだすのが遅いからかも。オカルト研究博士に男女が集められ交流をして…という起承転結の承途中までがかなり長い。そこでの会話や内心の語りで、主役のエレーナがちょっと幸せじゃなさそうだな?と思うんだけど、これが後半になり思っていたより深刻なコンプレックスを抱えているし闇に飲まれるぞ、って恐ろしい。エレーナ目線だから他の登場人物が最初からやや嫌な感じもありつつでもよい人たちとして描かれるし、引っ込みがちでコミュニケーションがうまくないエレーナもうまく輪に入れてくれてるんだけど、彼女が屋敷に魅了されてしまった後半では歪んだ描写...
参考資料(小説) おんびんたれの禍夢
好き度 手軽に読めるホラー。作者はホラーの書き手として評価が高く安心かなと思って買いました。良家のおぼっちゃんが文芸にかぶれ勘当される、という王道主人公で読みやすい。結構オーソドックスな作りかな。岡山弁が効果的。目新しいところはないけれど手堅く面白い。ずーっと引っ張り続ける女性の記憶が最後の最後一気に謎が解明されてすっきり。真相はおぞましいけど。骨太ホラーを読みたいときには物足りないけど、さらっと怖い話を読みたい時にはぴったり。
参考資料(小説) モノノ怪唐傘
好き度 モノノ怪好きです。放送後だいぶ経ってからアニメを配信で見たので、いつもなら関連本やら雑誌やらをチェックしたくなるレベルの面白さだったのですが、ただアニメを見ただけです。裏話なにも知らず!そんな状態ですが、新作映画の存在を知って楽しみにしていたので見に行きました。公開直後にお出かけするのはだいぶ期待していました。で、結果はうんまあ面白いけど期待上げすぎたかも…って感じ。補完情報ほしいなと思って買ったのがこの小説です。発売直後に書店で見かけて、行きつけのとこじゃなかったので後日…としていたらそこにはなくて、見かけた書店でもなくなっちゃって。それが10月に平積みされているのを発見したのでお買い上げです。期限の切れたカドブン帯がついてるのちょっとムカついた。絶対積んでなかったのに今更出現され...
参考資料(小説) 砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない
好き度 2010年代のBL作品だと思っていました。いったい何と間違えていたのか…。今ではシックな表紙もあるらしいですが、オリジナルの萌え萌え美少女表紙のものを買いました。ちょっと恥ずかしい。このタイトルがすごく印象的。作品のテーマを象徴的に表すだけで台詞ではないと思っていましたが、作中でもはっきりと言われていました。薄いし読みやすい。そしてティーンの時この作品に出合っていたら、作者買いし熱心な信者になっていた可能性があります。思春期に刺さる言葉のオンパレード。極端な設定の極端なキャラクターだけど、不思議とすっと入ってくる。表層的かなあとも思うけど。よい本でした。
参考資料(小説) 世界でいちばん透き通った物語
好き度 新しいミステリはほとんど読みませんが、限定カバーが綺麗だったので買ってしまいました。薄く、現代青年の語りで進むので読みやすいです。注意しておきたいのは様々なミステリのネタバレをくらうということ!詳細な解説があるわけではないですが、端的に説明しちゃったよ!?が…古典もあるし新しめの作品も。私はカササギ殺人事件、まだ読んでないのに…笑。あと帯もわりと重大なネタバレなので、忘れて読むべきです。文学青年が主人公ですと村上風やれやれ大学生?食傷気味では…などと失礼なことを考えますが、これはやれやれ系じゃないのでよかったです。いやそうでも好きなんですけどね。テーマは純文学でよくあるもの。昔からあるもの。でもどう語るかが大事ですから。楽しく読みました。
参考資料(小説) ハサミ男
好き度 ミステリがあんまり好きじゃなくて…ほかのジャンルにある推理、サスペンス、謎解き要素は好きなのですが。どうも飽きっぽく疲れやすく長編が全然読めないので、最初から伏線を覚えておかなきゃいけないのが面倒になっちゃうのかな…一時期東野圭吾はかなり読んでいましたが、その程度。でも名作や自分が好きかもしれない作品を避けていたら勿体ないな、と思って、気が向いたら名作ミステリを読むことにしています。このハサミ男も「ネットでおすすめされているミステリ」リストに入っており、数年間気になっていたのをついに買っちゃいました。結論:繰り返し読もうとは思わないし、作者買いもしませんが、一度読んでみる分にはよかった。犯人の予想はつきませんでしたし、引っかかったトリックもありました。ただミステリ上級者ですと物足りな...
参考資料(小説) 日本SFの臨界点[恋愛篇]死んだ恋人からの手紙
編集 伴名練発行年 2020年7月25日出版社 早川書房好き度 SFビギナーも安心の短編集。そんなこといって小難しいのでしょ…と心配無用、管理人はまごうことなきビギナーですが無問題でした。だいたい翻訳小説の古臭い訳とか、気取った比喩とか、フィクション設定の前に現実の外国っぽいその風習に馴染みがないんだとか挫折要因はいっぱいあると思うのですが、この本は躓きません。日本語で書かれた作品ばかりです。サイエンス説明の点で全然ついていけない…というものもありましたが、そこは適当に流して読んでも面白かったです。いいな~って思ったのは各短編ごとに簡単な解説、作者の他作品、類想作品他おすすめ作品などの説明がある点で、編者の心配りに感激。死んだ恋人からの手紙誰もが好きでしょこんなの!という王道の面白さ。戦争に...
参考資料(小説) 古典文学作者リスト
好きと言えるほど読んでいないけど一応。勉強するぞ!とまだ読んでないのも…。作者(と伝わる)も含む。本当は作者別分類って無理がある。便宜上小説カテゴリ記事にしてあります。随時更新。あ行浅井了意阿仏尼新井白石安居院唱導教団安楽庵策伝和泉式部一休宗純田舎老人多田爺井原西鶴上田秋成右京大夫梅暮里谷峨卜部兼好江島其磧大田南畝荻生徂徠か行荷田在満貝原益軒仮名垣魯文鴨長明賀茂真淵北畠親房北村季吟紀貫之曲山人曲亭馬琴景戒恵心僧都源信恋川春町後白河上皇小林一茶後深草院二条さ行作者不詳西行讃岐典侍藤原長子山東京伝慈円式亭三馬十返舎一九松亭金水菅原孝標女菅原道真世阿弥清少納言た行平康頼建部綾足橘成季為永春水近松門左衛門都賀庭鐘戸田茂睡な行は行服部土芳鼻山人藤原公任藤原信実藤原俊成藤原定家藤原道綱母藤原道長藤原明衡...