好き度
歌集を手当たり次第に読んでいっても「で、これはいったい何が楽しい歌なの……」となってしまう人って多いのではないでしょうか。いや楽しめる人もいるとは思います。歴史、日本・海外文学、政治経済、哲学、宗教、神学、美術、とにかくいろんなことが好きで教養がある方ならね。でもそうでなれけば文脈が分からなすぎて、鑑賞の仕方が分からなくてつまらない。
私はもちろん!全然わかんねえ!タイプなので、ちょっくら勉強するかとこの本を手に取りました。まさしく入門本で、かいつまんだ説明が超スピードでなされます。大学の教養講義(大教室)で学生とのコミュニケーションはせずひたすら黒板とレジュメを駆使して喋りまくっている先生の話を聞いている感じがします。
いきなり明治からの歴史を淡々と述べるのではなく、最近の短歌からさかのぼって見てみようという第一部が置かれているのが上手いです。具体例もほしいし、けれど概観したくてこういう本を読んでいるので精読されても困るし……というバランスが取れています。
論争や批判についてもたくさん書かれているので、実際その歌集や評論集にあたったとき、自分がどう考えていくべきかって種も蒔かれていて助かります。
中身には関係ありませんが、見返しの紙が可愛いのも好きです。
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