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435.犬猿忍者#4

屑籠収蔵庫

室町留文の一部分。シリアスな怖さっぽく見せかけてアホ怪異…というのを書いていたらしいですが、怪異は出てこないし設定もオチも忘れました…。

「ぜひお二人に任せたい仕事があるので……と言っていたが、なんだか胡散臭くないか?」
「黒と言い切れるわけじゃない」
「俺もそう思う」
二人は即座に答え顔を見合わせた。
「こういう時だけ息が合うんだから」
やれやれと伊作が頭を振った。
「面白そうなら私達にも回してくれよ!」
七松が身を乗り出した。元ろ組もちょくちょくコンビを組んで仕事をするらしく、同じ学園出身の二人組ということで比較されがちなのだ。
「おまえたちのせいで俺たちまで疑われるんだから勘弁してくれよ」
城のリストを整理していた食満が顔を上げて言った。
「忍術学園出身と分かった瞬間締め出されるんだぞ。どんだけ破壊して回ったんだ」
「だが贔屓にしてくれる城もあるだろう?先日の依頼主は私達がよくうける城のお偉いさんだ」
「知っていたのか」
「ちょっと口が軽い御仁なのだ。私達にはいろいろ話してくれる仲だぞ!」
同級生だと運がいいなあと笑う七松を横目に、食満は渋い顔をした。実力で負けているわけでも人柄で避けられているわけでもない、自分たちでぶんどった仕事もたくさんある。それでも得意先に情報が筒抜けなのは癪だし、仕事を回されているような状態のも悔しい。そろそろ長次が来るはずだなと呑気に茶菓子をつまみ出した七松に悪意は全く見えない。そう、ろ組の二人に悪気がないことが分かるからどうしようもないのだ。廊下から聞こえてくる呑気なざわめきも苛立ちを際立たせるばかり。食満は怒りの矛先をくしゃくしゃに丸めたリストへ込め、ありったけの力を持って扉を開けた潮江へぶつけた。

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