更新停滞・作品ほぼ消滅中

無題・現パロ仙文

屑籠収蔵庫

転生現パロ仙文の冒頭数十文字。複数作を同時に進め、同時に力尽きた時期があったらしい。

「恋煩いか、文次郎」
「そんなわけねえだろ」
ノートに向かったまま即答する。なおも面白がる口ぶりで仙蔵は続けた。
「しかし最近ため息ばかり吐いているぞ?」
はあ、と文次郎は今度は大きく声に出した。ちょっと揶揄うくらいなら気にしないが、この冗談ばかり何故かしつこいのだ。無視して参考書をめくる。
「万葉集か、いいじゃないか。ぴったりの歌を選んでやろう。私は新古今の方が得意なんだが—」
「仙蔵、おまえ変だぞ」
ついに顔を上げると、真剣な眼差しとかちあった。
「私は変じゃない」
静かに告げられる。
「じゃ、私はこれで。次は休み明けだな」
ひらりと手を振り、あっという間に伝票を持ち去っていった。

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