更新停滞・作品ほぼ消滅中

うつつのゆめ

屑籠収蔵庫

我が家の仙蔵は文次郎をからかう場面からスタートする確率が高すぎる。冒頭放置。

『忍術大全』と書かれた重くなめらかな革表紙を撫でながら、潮江はそっとため息を吐いた。これも失敗だ。三徹の末に成果はゼロ。この方法では埒があかないかもしれない。
「どうした、文次郎」
ひょっこりと仙蔵が顔を覗かせ、潮江の表情を見てすぐ眉を顰めた。傍の本を取り上げながら説教が始まる。
「まーた徹夜したのか?隈が酷いなんてもんじゃないぞ。まったく……十五にもなって忍者にハマり体調不良になるとは……」

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