暗めの現パロ留文を書きたく。二人きりじゃないといけないと思い詰める。冒頭数十文字で放置。
カーテンの隙間から差し込む光が柔らかく、とうに日が昇りきっていると知った。重たい身体をどうにか起こしサイドテーブルの上をまさぐる。
(……まだ作ってないんだった)
「毎朝のルーティンだっつーからどんなに凝っているかと思えばインスタントなんだからな」
愉快そうにカップを置く。
「いいんだよ、美味いものは美味い。飲むことが大事。コーヒー豆はコーヒー豆。ただ頂けることに感謝しなくっちゃな」
文次郎の十八番を盾に述べると、相手もそれがわかったのか苦笑した。
「俺が言われちゃおしまいだな」
「だろ?味がどうとか細かいことはいいんだよ」
途端、文次郎の顔が曇った。すぐさま笑顔を取り繕ったが、留三郎はその一瞬を見逃さなかった。
「……なあ文次郎」
「戯言なら聞かんぞ」
不自然に笑いながら文次郎は言う。じっとコーヒーを見つめる。
「戯言はもうたくさんだ」